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2010年08月13日

臨床報告コラム:20代女性、腰痛、側弯症

こんにちは、⇒「宗像市の整体・マッサージ・カイロプラクティックのかつきカイロ」の香月です。

20代の女性の方です。

高校生くらいのときに、整形外科で、側弯症と診断され、もう少しで装具をつけなければならないと言われたそうです。そして、かなり辛い腰痛のため、常に腰ベルトをされています。

治療をする前に、

「私の治療は相当大変だと思いますよ~」

とおっしゃっていました。正直あまり期待されていないようでした。それもそのはず、それまでにあちこちの病院や治療院をわたり歩いて、ほとんど改善が無かったとの事です。


期待なんてできないですよね。


でも、お知り合いの方からの紹介で、まぁ受けるだけ受けてみようかと決心されたようです。


その決心を無駄にしないように、気合いを入れて検査を開始します。

問診の段階で、側弯症であることは確認しましたし、側弯症の検査の一つである、おじぎをするように体を倒していく検査(肋骨隆起)では、背中の片方が盛り上がっているのがはっきりと確認できました。


ここで、側弯症について簡単に説明します。

背骨は、真横から見るとカーブしていることは、前回のコラムで説明しました(クッションの役割のため)。しかし、背骨がカーブしているのは横から見たときだけて、正常な人であれば、後ろから見た場合は真っ直ぐになっています。これが、側弯症の場合、後ろから見たときに、背骨がS字もしくはCの字状に曲がってしまっています。そして、その原因のほとんどは不明で、特発性側弯症と呼ばれ、全体の約8割を占めます。

また、側弯症には、「機能性側弯症」と「構築性側弯症」というものに分けられます。平たく言うと、「機能性側弯症」とは、骨盤のズレや生活習慣などにより、「一見」側弯症に見えるもので、原因を取り除いたら、側弯は消失します。そして、「構築性側弯症」は、「真の側弯」とも呼ばれ、背骨自体の変形などが原因とされています。構築性側弯症の場合、整形外科では、そのカーブの程度により、「経過観察」⇒「装具の必要」⇒「手術適応」という段階に分かれ、経過観察の段階を超えるまでは、特に処置はされないようです。

また、側弯の度合いを測るには、レントゲンによるCobb角というものを用います。Cobb角とは、背骨の曲がり具合を数値であらわしたものです。ですから、側弯症の診断を受けられた方の多くは、自分の角度を把握されています。今回の女性は、角度はもう忘れてしまわれたとのことですが、

「お医者さんに、もう少しで器具をつけなければいけないと言われました」

とおっしゃっていたので、おそらくCobb角が25度に限りなく近かったのだろうと思います。

ちなみに、装具は背骨の曲がりを矯正するために着けるのではありません。曲がりの進行を遅らせるために装着します。また、手術は、原因になっている背骨の1つ1つをくっつけて、なるべく真っ直ぐになるようにします。


話を戻します。

この女性は、側弯が腰椎(腰の骨)にまでかかっていて、それが腰痛の原因になっているようです。骨盤から腰椎の矯正を終えた時点で、腰の痛みは消失しました。それと同時に、腰の側弯がだいぶ解消されて、言葉では説明しにくいのですが、腰全体がベッドにストンと落ち着くような感じになりました。

そして、胸椎(背骨)のカーブの頂点を含め、全体を検査、矯正すると、治療前とは別人のような背中になりました。まだ側弯は残っているものの、側弯症の方に多い、肩甲骨の左右差もほぼ無くなり、肋骨の出っ張りもかなり解消されました。

「こんなに楽になれるとは思いませんでした!今までのは何だったんだろう!」

とおっしゃっていました。そして、何年振りかに腰痛も無く、ぐっすり眠れたとの事でした。

また、2度目の治療の時には、腰のベルトももう着けておられませんでした。着けなくても全く不安がなくたったそうです。

僕自身、一度でここまで解消するとは思いませんでしたが、カイロプラクティックのすごさを改めて感じることとなりました。もちろん、構築的側弯症の場合、背骨自体が変形していますので、完全に真っ直ぐにすることは難しいです。また、手術が必要な程の重度側弯症の場合は、カイロプラクティックでも改善させるのは困難かも知れません。しかし、それからくる痛みなどはカイロプラクティックでかなり解消させることが可能です。ですので、側弯症の診断を受けられた方は、一度カイロプラクティックを受けられることをおすすめします。

早ければ早いほど、それだけ改善することができます。


※ちなみに側弯症の「弯」という字は正式には「彎」と書きますが、難しいので、「弯」と書くのが一般的になってきています。



当院のホームページはこちらです


宗像市の整体・マッサージ・カイロプラクティックなら「かつきカイロ」
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Posted by 香月 at 15:26│Comments(4)側弯症
この記事へのコメント
香月先生、こんばんは!

側彎症、以外と多いですよ。
何人もの側彎症の方を診てきましたが女性が圧倒的に多いですね!

洋服の上からは全く分かりませんが悩んでいる方も多いようです。

整形では書いてあるように、さほど治療という治療が行われていないように感じます。

なのに、腰・背中・首など、あちこちに痛みがある方が多いです。

クサビの変形があっても痛みなどは割りと解消できています。

もっと多くの方々が悩まされているでしょうね!
Posted by カイロドクターカイロドクター at 2010年08月15日 00:44
コメントありがとうございます(^^)

僕自身、側弯症についていろいろと調べましたが、まだまだ「徒手的アプローチが側弯症に有効であるという医学的根拠はない」という認識のようですね。

でも、実際、カイロプラクティックで側弯症の痛みが改善されるということは、本当に多いと思います。僕はまだまだ側弯症の臨床経験が少ないですが、それこそ、雄一先生や大先生はたくさんの方を改善させていらっしゃいますし、カイロプラクティックが側弯症にとても有効なのは明らかです。

これから僕も、側弯症に悩む方に、カイロプラクティックの存在を知ってもらえるように頑張りたいです!
Posted by 大町町の香月カイロプラクティック大町町の香月カイロプラクティック at 2010年08月16日 12:32
私も長時間座っている際の腰の痛みが最近ひどくなってきたりしていますので、一度受診させていただこうかなと思います。。。

この度、杵島・武雄地区のさがファンブログのサークルができました。よかったら、一度ご覧になって下さい!!

http://saakuru.atja.jp/commu_detail.php?sid=sagafan.jp&commu_id=2026
Posted by ソウケ市オフィシャルブログ担当者ソウケ市オフィシャルブログ担当者 at 2010年08月28日 17:28
ソウケ市オフィシャルブログ担当者さま、コメントありがとうございます。

早速、杵島・武雄地区のさがファンブログサークルに登録させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

ところで、長時間座った状態で、腰が痛いとの事ですので、骨盤もしくは、腰椎にゆがみがあるかもしれませんね。

座った状態で、腰が後ろに曲がっていないでしょうか?また、片方にかたよった座り方をされていませんか?そして、足を組まれますか?

そうであれば、腰をやや反らして座り、時々は立ちあがって腰を伸ばすようにされると、だいぶ改善すると思います。また、足を組まれる場合は、できれば中止してください。

そして、詳しい検査や矯正のために、カイロプラクティックを受けてみようと思われたら、いつでも電話してくださいね\(^o^)/


ソウケ市もうすぐですね!

準備などで、忙しいと思われますが、まだまだ暑いので体調には気をつけられて下さいね(^^)
Posted by 大町町の香月カイロプラクティック大町町の香月カイロプラクティック at 2010年08月30日 13:12
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