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2011年03月31日

メタボ検診の不思議その2

こんにちは、⇒「宗像市の整体・マッサージ・カイロプラクティックのかつきカイロ」の香月です。


前回の続きです。

メタボ検診の導入に当たって、現場では疑問の声が上がっていたことを前回お話しました。それでは、今回はその疑問点を1つ1つ説明していきます。


疑問その①

「おなか周りを測るのに、なぜへそを中心にはかるのか?」

おなか周りを測るときに、へそを中心にして測定すると、特に女性の場合、骨盤を測ってしまっていることがあります。骨盤とおなかの脂肪は関係ありません。骨盤が大きいことと、脂肪がたくさんついていることは別なんです。

ウエストを測る時は、骨の無いところを測るわけで、「へそを中心として」という基準は間違っていると思います。

疑問その②

「おなか周りの基準値の根拠がよくわからない」

これは、前回お話しました、男性85cm以上、女性90cm以上という数値についてです。

男性なら男性、女性なら女性と一括りになっていますが、当然人それぞれ体格が違うので、同じ男性でも、180cmの人もいれば、160cmの人もいるわけです。この場合、180cmの人の方が平均的に胴回りが大きくなりますので、メタボに引っかかりやすくなります。

また、男性85cm以上、女性90cmとなっていますが、「国際糖尿病学会」など他の多くの機関では《男性90cm以上、女性80cm以上》となっており、完全に男女が逆転しています。国際糖尿病学会では、「これ以上になると心臓病などになる確率がグンと上がる境目」を基準にしているので根拠がはっきりしており、こちらが世界的にスタンダードです。日本の基準は相手にもされていないようで、メタボ検診の基準を使った論文は海外では発表すらできないそうです。

疑問その③

「BMI:25以上は厳しすぎるのでは?」

メタボ検診のBMIの判定基準は25以上となっています。BMIは体重を身長の2乗で割った数値です。体重は「キログラム」、身長は「メートル」として計算します。例えば、体重60.5kg、身長165.5cmの人の場合、60.5(kg)÷1.655(m)÷1.655(m)=22.1(小数点第2位を切り上げ)となり、この数値がBMI値となります。

ちなみに、アメリカやヨーロッパの肥満の基準がBMI=30以上ですので、メタボ検診がかなり厳しい基準であることがわかります。

「でも厳しい分には、それだけ健康を目指しているのだからよいのではないか?」

という声も聞こえてきそうですね。僕も、「BMI値が低いほど健康で長生きである」とするならば、それでもよいと思います。

しかし、実際には、死亡率でみると、BMI18.5以下(痩せ過ぎ)の人が極端に死亡率が高く、BMI25~27の人が最も死亡率が低いことが分かっています。要するに、ちょっと太っているくらいが一番長生きだということです。

このことはもちろん厚生労働省も把握しているのはずなので、意図的にメタボ患者を増やしたいのでは?と勘ぐってしまうのも無理はありません。

現在のBMI25以上という判定基準のもとでは、およそ4人に1人がメタボに該当します。これがBMI30以上であれば、100人に2~3人になります。この差はかなり大きいですね。そしてBMI値30以上の方が、死亡率や病気のリスクとの相関もよく、実際の国民の健康の実情に合っています。


もう少しありますので、次回に続きます。




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